松無古今色(松に古今の色無し)

当社の地元である浜松市浜名区細江町にある 宝林寺 というお寺のご住職から頂いた色紙です。

達筆なので解読が難しかったのですが(笑)
松無古今色と書いてありまして、松に古今の色無しと読みます。

松の葉っぱはいつ見ても青々としていてどれも同じに見えるけれど、実は今年の葉っぱや去年の葉っぱなど、新しいものと古いものが混ざっているよ、という感じでしょうか。

だからなんだと言われればそれまでなのですが、ここからもう一つ思考を重ねて人間になぞらえてみると、「同じ仕事をしているように見えても、実は経験年数によって差がある。」とか「同じカテゴリーに属している人達でも、実はそれぞれ違った考えを持っているものだ。」というようにも解釈できます。

これの対になっているのが、竹に上下の節あり。という言葉で、こちらは松バージョンの真逆、節で仕切られて別々に思いがちだが実は1本の竹である。これを人間になぞらえると・・・・・という事でして、「同じに見えて別。別に見えて同じ。」という事を有難い松竹になぞらえておっしゃっている訳です。

翻って、これを当社に当てはめるのならば、竹の方は随分と節が取れて風通しがよくなった感じです。

元々、父の代からあまり派閥のようなものは出来ない、作らない、作らせないというスタンスでやってきたので、お陰様で現場内での変なヒエラルキーは20人近くいる組織にしては無い方なのかなと感じます。

固定チームに対して個別に仕事を振るのではなく、まず現場担当者が複数いて、その業務の適性や将来性、他の業務とのバランスを見て、毎回違う人をアサインしていく、というやり方を取っています。

こうする事で、無用な派閥化を避けられると同時に、実は若手の成長と出世も容易にしているのです。

固定チームで動いていると、現場担当は副リーダーのような立場の人間を手放したくなくなります。
また、副リーダーが務まる優秀な人間が、自らの案件を取りに行きにくくなります。

そういう事を避けるために、毎回違う人間でチームを組んで業務に携わっています。

ただ、そこにはどうしても経験の差、技術の差が生まれてしまうので「去年5名で終わった仕事が今年は7名掛かってしまった。」という事も、見習いの1人を職人の1人の能力差がある以上、否めません。

同じ松、と見なさずに各個人の能力差も考えて日々の編成を行なっています。
(まあ完璧に行く訳では無いですが・・・)

社長