廃棄処分の草刈刃

会社の倉庫を何気なくフラッと歩く事をたまにしています。

造園のアイディアに煮詰まった時や、細かいエクセルの作業が続いた時など、ちょっと気分を変えたい時には倉庫に行って、整頓された機材を見てうなづいたり、整理されてない道具を見てイラっとしたり(笑)ちょっとした気分転換に丁度良いのです。

倉庫の奥の一角には、使い古した草刈機の刃が積んであります。
ウチでは主にチップの付いた草刈刃を使用しているのですが、固い道路や石のギリギリを刈ったりすると少し刃が当たって、チップが欠けてしまう事が多いのです。

そういった時は、廃棄処分にするのですが、今回の廃棄の箱を見ると・・・何だかまだ使えそうな刃が散見されます。
これは、用途に応じて使い分けなければいけない所を、安易に廃棄に回している事になります。

刃が数個欠けていると、道路や街路樹の際などの細かい精度が必要な場面では使えないのですが、逆に広々とした柔らかい草では仕上がりもスピードもそれほど違いなく使えますので、一旦キープです。

こんな小さな草刈刃1枚でもコスト意識を持つ事は大事で、「まだ使えるか?」という視点で業務に取り組んでほしいと感じます。

ただし、これは強要されるものではなく、個人の内側から発せられる、能動的な動機でなければ長続きもしないし、大事に使う事とケチ臭い事を混同して考えてしまいがちでもあるので、あまりうるさく言わないようにしています。

その代わり、シッカリと原価管理を行い、安易な廃棄行動によって会社の利益が損なわれ、皆で積み上げている利益の山が少なくなっている事を事実として伝え、その利益の山を文字通り皆で山分けする当社の賞与システムでは自身の賞与額に反映されているのだと、説明し続ける事が大事だなと思う次第です。

社長