イチジクとアイディアの話

先日母が、知り合いから貰ったからと、とてもたくさんのイチジクを分けてくれました。
丁度食べごろのシーズン。しっかり熟れた色。旬のものというのは良いですね。

実は私、イチジクは2番目に好物なフルーツでして、早速ひとつ頂いたらフルーツ特有の甘みと食感が口の中に広がり、夏はこれだなぁと感じた次第です。

この、イチジクが2番目に好きなフルーツ、と聞いて違和感を感じた方も多い筈です。
「え?これだけの数フルーツがあってイチジク!?」とか「なんか色味も形も食感も好きじゃない」そんな感想を抱く方も多いかと思います。

事実、私の妻や息子達はイチジクが好きではないようで、冷蔵庫にあるイチジクは全て私の物、という状態なのです。(それはそれで有難いですが・・・)

ただ、こういう状況って、仕事のアイディア、特に商品やサービスの開発であるあるなのかなと感じました。
自分はこれが素晴らしい商品だと信念を持っている!しかし売れない・・・諦められない・・・しかし売れない・・・のループを繰り返していると、深みにはまる。などという事はよく聞く話で、これも個人の趣味嗜好の相違からくるギャップが大本なのかなと感じます。

広く世間に認知され、売り広めていくには、個人を押し殺し、市場に耳を傾け、という作業が必要なのかもしれないですね。

一方、この逆の話もあります。

このイチジクの話をSNSにアップしたところ、知人からコメントがありそれは「自分の息子もイチジクが好きで、生ハムやチーズと一緒においしそうに食べている」というものでした。

そうなんです。
イチジクが好き!という分母は少なくても、イチジクをとことん楽しもう!という層がいて、その人たちは想像を超える食べ方を自ら開発しているのです。

これは、市場で受け入れられなかった商品が、元々の対象者ではなかった層に迎え入れられ、そこで認知され売れるという、これもまたあるあるの話に繋がると思います。

庭屋さんも既存のサービスを広く売るにはどんな努力が必要だろか?

この、尖った商品やサービスは、いったい何と組み合わせたら受け入れられるのだろうか?全然違った使い方をしている人はいないだろうか?

観察の日々です。

社長