かつて、ローマ帝国が共和国だった頃に活躍した英雄で、シンシナトゥスという人物がいます。
以前このブログでもご紹介しましたし、詳細はWikipediaなどを見て頂ければ分かるかと思うのですが、もう一度かいつまんで話します。
昔々、ローマ共和国にシンシナトゥスという人物がいた。
彼は家族の罪によってキャリアを棒に振って、家業の農業に勤しんでいた。
しかし、蛮族の侵攻と国政中枢者の裏切りでローマがピンチに!
そこで皆に推挙され、シンシナトゥスは国政の全ての権力を掌握する独裁官に就任。
蛮族をたちまち追い払い、裏切り者を排除、新たな政治体制を作ると独裁官を辞任。
シンシナトゥスは、わずか数日でそこまで成し遂げると、元の農家に戻ったとさ。
めでたしめでたし?
この逸話を知った時、私はシンシナトゥスに強く共感しました。
それは、仕事に集中して業績を上げ、社員達を幸せにしなければいけない一方、地元の催事や先祖からの神事などにも参加しなければいけない、むしろ地元零細経営者はそれが当たり前という空気の中、自分の時間の使い方にとても悩んでいる時期でしたので、何か指針というか手本というか、そういうものを知った思いでした。
で、何が言いたいかというと、私の地域祭り連の本部長という任務も、今週末の納涼祭をピークにあとは事後処理に向かっていき、秋祭りを以てほぼ終了するという事です。
Facebookには去年の今日、夏祭りの片付けを終え、昼食会を終え、全員が帰った後に公民館を掃除した写真が上がっていました。

長たるもの、最後のケジメは付けないと、という思いで掃除機をかけていたと思います。
そういう事に責任を感じる一方で、じゃあ後任にも同じレベルの責任を持てと言うかというと、そういう気持ちはありません。
ありませんというか、無くなりました、というのが正しいです。
たかだか地域の夏祭り、そんなに責任感を持っていたらヤッテラレナイ!
重すぎる!つまらない!
そういう声もある事も、50年以上生きてきた中で理解するに至っております(笑)
それをどうこう言う気もありませんし、後任に押し付ける気持ちも皆無です。
国難を排除したシンシナトゥスも、きっと「俺は俺の全力を出して、その時の期待や要請に応えた。その後の事は知らん。」という気持ちがあったんじゃないかなと感じます。
彼が小麦畑と向き合い続けたように、私も会社と向き合い続ける人生を送りたいと願っています。


